アンテン様の腹の中 1巻の内容ネタバレと感想【少年ジャンプ+】

あらすじ|自分が叶えたい願いと同じ強い思いのあるお供え物とを引き換えに、夢を叶えてくれる神・アンテン様。しかし、もし願った本人が死ねば、願ったものも一緒に消えてしまうという代償付き。時代を越えて願いを叶えたいと欲する人間の元に、そんなアンテン様が作り出した空間の入り口となる巨大な黒鳥居が出現する。

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1巻 本編ネタバレ

第1話 為せば成る

金持ちの社長の息子である強欲な亮介と貧乏ながらも人当たりの良い伊佐木はある日、黒くて大きな鳥居を発見します。
鳥居の中は森が続いており、途中の橋を渡ってしばらくすると、小さな祠のある場所に辿り着きました。

そこにアンテン様が現れ、叶えたいことがあるなら、それと同等の強い思いが込められたものをお供えするといいよと言います。
しかし願いが叶ったとしても、自分が死ねばその効果は全てなくなってしまうという。

妹の病気を治したいと思っている伊佐木は、もし妹の病が治ったとして自分が死んだらどうなるのかと尋ねました。
アンテン様は、もらったものが消えた後の人や世界への影響は、実際に君が死んでくれなきゃ分からないよと笑みを浮かべます。

その言葉に伊佐木はよく考えた結果、なくなっても困らないものを願い、亮介は家庭教師にやめてほしいこととお小遣いを上げてもうらうことを願いました。

自宅に戻ると2人の願いは早々に叶い、後日また別のお願いを叶えてもらうと神社に訪れます。
それからもアンテン様の元を訪れていた2人の一方は、最終的にアンテン様に喰われる末路を迎え、もう一方は幸せな家庭環境を築くことに成功します。

第2話 生きてるだけで

総太の暮らす地域周辺では、同じ犯人による放火事件が相次いでいました。
そんなニュースが流れる中、総太は友達の自宅で泊まる約束をしており、その晩は友達と夜遅くまでゲームをしていました。

そろそろ寝ようかと思い、友達がスマートフォンをいじっていると放火事件がまたあったとのこと。
総太は彼のスマホの画面を除き、放火されたのが自分の家であることを知ります。

結果、両親と姉は死に、彼の人生は一変。
犯人の死刑が確定するも、死ぬことに何も思っていなさそうな犯人に対して、行き場のない怒りを覚えます。

そんなとき、彼の元に黒鳥居が現れ、アンテン様に家族写真の入ったロケットペンダントと引き換えに、犯人に対して一生ものの苦痛を与えてほしいと願いました。

拘置所にいた犯人は精神がおかしくなり、そして総太は——。

第3話 私とワルツを

老夫婦の路子は認知症を患っており、夫の宏明を彼の兄・直明と勘違いしています。
直明とは戦争により命を落とした、路子の初恋の相手です。

路子は若い頃、直明が風琴で弾いていた「春のワルツ」が大好きで、直明と勘違いしている夫の宏明に弾いて頂戴とお願いします。
兄ではない宏明本人は、路子のためをと思い練習するも、なかなか上手く弾けません。

どうしても妻の願いを叶えたいと思っていたところに黒鳥居が——。
宏明は何十年以上も付けていた腕時計をお供えし、アンテン様に兄のままで春のワルツが弾けるようになりたいとお願いしました。

すると春のワルツが弾けるようになっていることに驚く宏明。
路子と一緒に懐かしむ中、直明として生きていこうと決めていた彼に思いがけないことが起こります——。

第4話 触らぬ神には 前編

人形職人の伊平は、亡くなった母の御魂が移った人形を大切にしており、その人形に話しかけていたことから、周りいる人間から気味悪がられていました。
町で暮らす美人のお小夜に気があったものの、気持ちを伝えて拒まれたらどうしようと行動にできず……。とはいえ、彼女は既婚者です。

伊平は無理やり連れて来てしまえばいいかと思い付いた矢先、黒鳥居に気づき願掛けするため中に入っていきます。
そうして悩みに悩んだ末、ずっと大事にしていた母の御魂が移った人形を手放し、その代わりにお小夜と結ばれることに成功。

しかしながら、全く幸せそうな顔をしない彼女に愛していないと告げられ、彼女を手にかけます。
その後、彼女をお供え物として愛し合える女がほしいと、再びアンテン様にお願いしますが、2人目の妻との関係も上手くいかず、もう神頼みはしないと決意する伊平。

ある雨の日、信乃という理想の女性が家に訪ねてきます。
ところが彼女に見られてはいけない場面を目撃されてしまうのでした……。

1巻 感想レビュー

アンテン様の、不気味さがありつつも可愛らしさのあるデザインに惹かれて本作を手にしましたが、読んで正解の作品です!

人々が叶えたい願いに関する設定から、現代やそれ以前の時代で描かれる内容まで、それぞれが1話から数話で完結する短編集で構成されており、どれもクオリティが高いお話となっています。

ホラージャンルの位置付けではありますが、それ以上に感動も得られるヒューマンドラマのような回もあり飽きさせません。

とくに第1話で貧富の差を題材に価値観の異なる少年2人を主人公とし、その2人を通してアンテン様の恐ろしさや優しさが垣間見えるようになっているのは、作風の全てが伝えられているような気がしてその時点で面白いか面白くないかの判断が付けられます。

いずれ、アニメ化してほしい作品です。

ちなみに筆者がアンテン様にお願いするなら、当然お金!!!ですが、もし殺してほしいと頼み込んだらどうなるのだろうかと、ふと思いました。

アンテン様曰く、死ぬと願った内容はなかったことになるみたいなので、死にたいと願うのは矛盾が生じるのではないかなと。いつかそういった主人公の物語を読んでみたいですね。

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