ワンピース FILM RED ネタバレ解説・考察・感想まとめ【ONE PIECE】

映画『ONE PIECE FILM RED』を観てきましたので、本編のネタバレ解説・考察・感想などをご紹介します。

できる限り映画本編の時系列順に作成していますが、分かりやすくまとめるため多少前後している部分がある点にはあらかじめ理解しておいてもらえると嬉しいです。

以下より、映画『ONE PIECE FILM RED』の内容をガッツリとネタバレしています。これから視聴しようと思っている場合は楽しみが損なわれる可能性があるため、注意してください。

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映画『ONE PIECE FILM RED』ネタバレ

ネタバレ①:音楽の島・エレジアにて

かつて音楽で溢れた島・エレジアにて、麦わらの一味はウタのライブに参加していました。ウタの歌声は世界中の人を魅了するものであり、海賊・海軍・一般市民を問わず多くのファンがいます。

エレジアには行けないものの、彼女のライブを楽しもうと映像電伝虫を通して待ち遠しにしている各世界の人々もいることから、ウタの歌声がどれほど異次元なのかが分かります。

そんな中、ウタのライブが始まり「新時代」が流れますが、ルフィだけは目の前にある骨付き肉に食らいついており、ライブのことなどあまり興味がない様子です。

ところが1曲目が終わると歌っていた人物がウタであることにようやく気付き、観客の目を気にすることなくライブステージに上がっていきます。

ウタも12年ぶりにルフィと再会したことに喜び、2人でハグ。ルフィがウタと知り合いだったことに驚く麦わらの一味と、ルフィの口からウタがシャンクスの娘だと平然と語られます。

これには会場の観客も驚き、映像電伝虫を通して世界中に知れ渡ることになりました。

ネタバレ②:ウタを狙う海賊

会場内にはウタを誘拐して大金を得ようと企む海賊・クラゲ海賊団がタイミングを見計らっていました。ルフィとウタが再開したところに、クラゲ海賊団が乗り込んできます。

さらにビックマム海賊団もウタを狙っており、ステージ上にオーブンとブリュレが登場。対してウタを守ろうと、ジンベイ含む麦わらの一味が加勢します。

一方で、ウタは幼少期に食べたウタウタの実の能力を使って、いとも容易くクラゲ海賊団、オーブンやブリュレたちを空中に作り出した五線譜に貼り付けます。

貼り付けられた海賊たちは、抜け出そうとするも手も足も出ません。

ネタバレ③:ウタの理想とする新時代

ウタには自身が理想とする新時代があり、それは争いの絶えない世界が存在しない、皆が自由かつ平和に暮らせる世界。

ルフィにも海賊なんてやめて一緒にエレジアで暮らそうと持ちかけます。しかしルフィは海賊王という夢があるため、笑顔ではありますが断りました。

——そんなルフィの言葉をきっかけに、ウタの様子が変動。

理想とする新時代に共感してくれないことから、歓迎していた麦わらの一味を襲い始めます。ルフィは拘束されステージに転がされ、他の一味はブリュレたちと同じように五線譜に貼り付けられる結果に。

ウタを仇なす存在として、動けないルフィは攻撃されそうになりますが、そこにバルトロメオが現れてバリアを張ります。

すると次の瞬間、ルフィとバルトロメオが舞台から姿を消し、ウタは他にも海賊がいたことに気付きます。ローのシャンブルズで、ルフィとバルトロメオは別の場所に移転したのでした。

ハートの海賊団はベポがウタのファンだったことから、今回のライブに参加した模様です。

ルフィ、ロー、ベポ、バルトロメオは、追ってきたウタや観客から逃げます。

ネタバレ④:ゴードンという男とウタの過去

逃げる最中、ルフィたちの元にゴードンが登場。ボロボロとなった教会で匿ってくれました。

また、ゴードンは悪者として予想されていた人物でしたが、彼は善人です。そして、かつてエレジアを治めていた元国王であることが判明。服装から身分が高い存在であったことが垣間見えています。

ゴードンは続いてウタの過去を語り出し、12年前から現在に至るまでこのエレジアでウタを1人で育ててきたと。

ルフィはシャンクスから12年前に、ウタは歌手となるため赤髪海賊団を降りたと聞かされていましたが、実はそうではなかったのです。

ゴードンとたった2人で滅びたエレジアという島で暮らしてきたウタは世間のことを全く知らず、今とは程遠い内気な雰囲気。

ところが3年前、島に流れ着いた電伝虫を使って自分の歌を発信したところ、みるみるファンが付くように。

しかし同時に海賊どもによって世界中の多くの人々が大切なものを奪われている現実を知り、ファンの悲痛な叫びもあって自分が新時代を作ろうと決意します。

その結果、初となる有観客で開催されることになったライブが、今回麦わら一味が参加したライブです。

ゴードンは幼馴染のルフィにウタが計画する新時代を止めてほしいとお願いするものの、ウタに居場所がバレてしまい、また逃げる羽目に。

ネタバレ⑤:ウタウタの実の危険性

ウタウタの実は恐ろしい悪魔の実でもあるため、ライブには五老星の指令でCP0のブルーノや、海軍のコビーやヘルメッポが、ウタの計画を阻止しようと紛れ込んでいました。

さらに彼らだけでなく、海軍本部からサカズキが30隻の海軍船とともに海軍大将の黄猿と藤虎をエレジアに向かわせています。映像電伝虫越しに五老星も危機を感じているほど。

ウタウタの実の能力のことを把握しているブルーノやコビーは一時的に協力し、五線譜に貼り付けられていた麦わら一味やオーブンたちを解放。

逃げるルフィやローたちとも、ブルーノのドアドアの実の能力で頂上決戦以来の再会を果たします。

ネタバレ⑥:ウタワールドと現実世界

再会したコビーが、ウタが目指す新時代のことやウタウタの実の能力について話し始めます。

ウタが食べたウタウタの実には、歌声を聞いた人たちを自分の思い描くウタワールドという夢の世界、精神の世界とも言える場所へ引きずり込む能力がありました。

つまり1曲目の時点で、ライブ会場で彼女の歌声を聞いていた人たちは皆、知らぬ間に夢の世界へ誘われていたのです。

これだと麦わら一味やブリュレたちが、容易に捕らえられてしまったのにも納得。ウタワールド内で、ウタに敵う存在はいないということです。

一方、現実世界のルフィたちは眠った状態となっており、ちょうどエレジアに到着した海軍は観客全員が眠っているという異様な光景を目の当たりにします。

ネタバレ⑦:眠ることができないネズキノコ

ウタウタの実の能力者であるウタは現実世界と夢の世界を自由に行き来できますが、やはり能力にも限界が……。

自分が眠ってしまうと能力が解除されて皆が現実世界に戻ってしまうらしく、そうならないようネズキノコと呼ばれるキノコを食べ続けています。

ネズキノコには食べると眠ることができなくなるといった効果があり、ウタはそれを利用して自身が眠らないようにしていました。

食べ続ければ最終的に死亡するという副作用もネズキノコにはあるものの、ウタは精神さえ生きていれば”死”とは考えておらず、代償があることを知りながらも食べ続けます。

ウタが死ねばウタワールドにいる人たちが永遠と夢の世界に閉じ込めれてしまうため、現実世界のライブ会場にやってきた藤虎やモモンガはそれを阻止しようと行動に出ます。

しかしながら、眠っている人たちの身体を支配できるウタが会場の観客を利用して海軍を襲い始めたことで、海軍は一般市民に手をあげられません。

ネタバレ⑧:ウタウタの実の弱点

世界を震撼させるほどの力を持つウタウタの実ですが、全く弱点がないわけでもないようです。

すでにルフィを除く麦わら一味が動き出しており、ウタワールドから脱出するための糸口をロビンが発見。

遥か昔、ウタウタの実の能力者が禁断の歌とされる「トットムジカ」を歌い出現した歌の魔王を倒し、夢の世界から現実世界に戻ることができたみたいです。

歌の魔王はトットムジカの歌唱とともに夢の世界と現実世界を跨いで出現するらしく、そんな2つの世界を唯一繋ぐ存在だからこそ、そこに活路がありました。

ただし、歌の魔王を倒すには現実世界と夢の世界から同時に、かつ同じ部位に攻撃を仕掛けなければいけないという難易度が桁外れに高い攻略方法です。

その頃、ルフィは夢の世界にいたウタに会いに行きますが、ウタは持っていたトットムジカの譜面を取り出し、歌ってついには歌の魔王を復活させてしまいます。

ネタバレ⑨:赤髪海賊団とエレジアの真実

ゴードンからさまざまな真実が語られます。

かつてエレジアで起きた事件。現在ではゴードンとウタ以外は暮らしていない廃墟の島と化していますが、以前は音楽に恵まれた、多くの住人が暮らしていました。

そこに12年前、当時のシャンクスや赤髪海賊団の船員だったウタたちがやってきて、住人らはウタの歌声に感動。ウタは島に残るつもりはなかったものの、島を離れる前にできるだけ多くの人に自分の歌声を聞かせてあげます。

しかしその日、一晩にしてエレジアは火の海に包まれ崩壊。

生き残ったゴードンは赤髪海賊団が島を滅ぼしたのだとウタに言い、置いていかれたウタは島を離れていく大好きだった赤髪海賊団に向かって涙しながら怒りを露わにします。

——真実は違いました。

エレジアは赤髪海賊団によって滅ぼされたわけではなかったのです。崩壊させたのは、ウタが偶然近くにあった譜面を手に取り、その譜面がトットムジカと知らず歌ってしまったがために出現した歌の魔王。

赤髪海賊団は歌の魔王を撃破したゴードンの大恩人だったのですが、幼いウタが引き起こしたことを彼女自身が知るには酷だと考え、赤髪海賊団が島を壊滅させたことにしてほしいと。

シャンクスはウタにも真実を隠すよう、ゴードンにお願いしていたのでした。

とはいえ今から1年ほど前、海岸に打ち上げられたとある映像電伝虫の記録から、ウタは赤髪海賊団がエレジアを救った事実を密かに知っていたのです。

にもかかわらず、今回の計画を実行しようと思い立ったのは、もう後戻りができない状況にあったからです。

ネタバレ⑩:麦わら一味と赤髪海賊団の共闘

夢の世界と現実世界、2つの世界を跨ぐようにして出現した歌の魔王。

前作『ONE PIECE STAMPEDE』で登場したダグラス・バレット以上の巨大さであり、空間をも侵食する異次元すぎる存在。さらにウタウタの実の能力に共鳴して、第一楽章・第二楽章・第三楽章と形態も変化させていきます。

ここで夢の世界に捕らわれてしまったルフィたちが脱出するため、現実世界の歌の魔王の対処はエレジアに到着していた赤髪海賊団とブリュレを助けに来たカタクリが引き受けることに。

とはいっても、どのような方法で歌の魔王の同じ部位に同じタイミングで攻撃を仕掛けるのか。こんな使い方ができるのかと、見聞色の覇気の出番です!

2つの世界同士で見聞色の覇気を使えるヤソップとウソップの親子が交信し、仲間たちに攻撃する部位を指示していきます。麦わら一味と赤髪海賊団の共闘です。

そして最後は双方の船長・シャンクスとルフィが叩き込み見事に歌の魔王を撃破。

このときのルフィはギア4のスネイクマンとなり王蛇(キングコブラ)を繰り出しましたが、ゴムゴムの実もとい二カニカの実の能力でギア5となり最後の一撃を決めていました。

歌の魔王を倒した後のルフィの容姿全体が白くなっています。

ネタバレ⑪:海軍大将が怯む覇王色の覇気

歌の魔王を倒したルフィたちでしたが、時すでに遅し。未だに夢の世界から目覚められずにいました。ウタは夢の世界の中で、ルフィに麦わら帽子が似合う男になってねと言い、去って行きます。

加えて現実世界のウタが歌で皆を現実世界に呼び戻そうとしますが、ネズキノコを食べ続けた影響で彼女自身の命は尽きる寸前。

シャンクスはホンゴウが作った薬を渡し、これを飲めばまだ助かると言います。しかしウタは薬を捨て歌う方を選びました。

そんな中、ウタを捕えようと黄猿や藤虎率いる海軍に、赤髪海賊団とまだ意識が戻っていない麦わらの一味が包囲されます。

しかし捕えるなら本気で来いと、シャンクスは作中で一番と言っても過言ではない強力な覇王色の覇気を放ちました。

あまりにも桁違いの覇王色の覇気に、大半の海兵と一部の中将も意識を持っていかれ、大将である黄猿や藤虎も怯んで撤退を決めます。

ネタバレ⑫:ラスト

ルフィが目を覚ますと、そこはエレジアから出港したばかりのサニー号の上でした。決して明るい雰囲気ではありません。

海のほうへ駆け寄りルフィは離れていく赤髪海賊団を発見するものの、何を察してかシャンクスたちに声を上げることなく船に戻っていきました。

エンディングでは、これまで麦わらの一味と関わりのあったキャラクターたちがウタの音楽を楽しむ様子が流れます。

映画『ONE PIECE FILM RED』感想

ONE PIECE FILM RED(ワンピース フィルム レッド)
© 尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

ワンピースの一読者として、今作の『ONE PIECE FILM RED』も楽しめるものとなっていました。

ただ仕方がないことかもしれませんが、キャラクターたち1人ひとりの掘り下げがもっとほしかったというのが率直な感想ですね。

もちろんシャンクスの活躍する場面がたくさんあった点は、やはり読者として非常に満足!!!男でも惚れてしまうかっこよさ!

ですが、今作は何を観客に見せたかったのか——音楽なのか、物語なのか、登場人物なのか。色々と詰め込まれ過ぎていて、何を重視して観ようとするかによって面白さは大きく変わってくるように思われます。

たとえば筆者は物語を楽しみにして観に行ったのですが、”歌”が今回の題材だったのでそちらに力が入れられており、物語としてはいまいちでした。

『ONE PIECE FILM Z』あたりまでがちょうど良かったように感じます。……ちょっと、がやがやしすぎ!

オーブンやブリュレ、カタクリも登場して嬉しかったと言えば嬉しかったものの、ブリュレのミラミラの実を使うために登場させた感が否めません。それともファンサービスで登場させたのかも?

ともかく、今作はシャンクスが大好きな方やAdoの音楽を楽しみたいと思っている方には、満足できる作品となっています。

また、最新刊まで読む必要はありませんが、103巻まで読んでいるとルフィの最後の容姿にも理解ができるはずです!

映画『ONE PIECE FILM RED』解説・考察

ONE PIECE FILM RED(ワンピース フィルム レッド)
© 尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

解説・考察①:カイドウの息子・ヤマト

今作の『ONE PIECE FILM RED』で一番二番に気になっていたのが、ヤマトが登場するのかどうかといった点でした。

一時期デマ情報が流されあたかもヤマトが登場すること確定!みたいなときがありましたね。しかしながら、映画内でヤマトが登場するシーンは一度もありませんでした。

ジンベエは麦わらの一味となっているので、もしパラレルワールドのような設定でなければ和の国後のお話と、今回はなります。

そのため、映画でヤマトがいなかったことについては、ヤマトが仲間にならないことを示唆する伏線なのではないかと考えられなくもありません。

解説・考察②:シャンクス

原作の本編では全くと言ってよいほど、シャンクスの戦闘シーンが描かれていませんでしたが、『ONE PIECE FILM RED』の後半では彼の強さを堪能できる場面が随所に散りばめられています。

あの黄猿とも互角にやり合う、いやそれ以上の実力があり、見聞色の覇気はカタクリ以上。覇王色の覇気に至っては黄猿や藤虎でさえ冷や汗を流すほどに強力です。

モモンガ中将はどうかわりませんが、見る限り黄猿や藤虎以外の海兵は全員、シャンクスの覇王色の覇気によって気絶させられていました。中将クラスの海兵の意識も持っていけるようです。

また、真実が異なるとはいえ、エレジアの事件によってシャンクスの懸賞金は10億4,000万ベリーになっていました。ようするにルフィが幼少期の頃に出会っていた時点で、四皇の幹部クラスの懸賞金だったわけです。

よくヒグマは800万ベリーの手配書を赤髪海賊団に見せられたなと感心します。

解説・考察③:シャンクスとウタ

映画の予告の段階から、シャンクスとウタが親子だと明かされていました。しかしながら、2人は実の親子ではありません。

入場特典や映画本編でも分かることですが、ウタの口から「シャンクスは実の親のように思っていた」と発せられ、義理の親子だったことが判明します。

ウタは生まれたばかりの頃、宝箱に入った状態で赤髪海賊団に拾われ、宝箱に女の子が入っていることに驚く赤髪海賊団でしたが、彼女を船員として受け入れました。

そして入場特典の第40億巻に、ウタの両親は故郷で海賊に襲われ殺害されたとも書かれていることから、シャンクスが実の父親でないことが分かるようになっています。

解説・考察④:ウタの生死

『ONE PIECE FILM RED』のラスト、ウタの生死について明確に描写されているコマはありません。

しかしシャンクスにもらった薬を飲まずに捨てたこと。歌の魔王を倒してしばらくした後に夢の世界のルフィに麦わら帽子に似合う男になってねとその場を去っていく、ルフィに新時代を託したと捉えることができる描写があったこと。

そしてエンディング前に見せたルフィの表情から間違いなくウタは夢の世界のファンを解放して亡くなったのだと予想ができます。

普段のルフィなら、シャンクスに向かって「お~い、シャンクス~! ありがとな~! しししっ」なんて笑いながら手を大きく振って別れようとするはずです。

ですがルフィは一言も発さず、赤髪海賊団を見送りました。

これは『ONE PIECE FILM Z』にて最後のエンドポイント「ピリオ島」でゼファーが1人残って海軍を相手にし、逃がしてくれたルフィが最後まで島の様子を見守っていた場面に通ずるものがあります。

ゴードンも12年もの間ウタを育ててきた親のような存在ですが、最後は赤髪海賊団がウタを引き取ったようです。

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